ベターホームのお料理教室は、協会が創立した1963年から現在まで約240万人の男女の方が参加してきました。
月1回半年コースのお料理教室のほか、季節の手しごと、食文化などをテーマにした1回完結の1日教室を開催しています。
ベターホームのお料理教室は、次のような方針で開催しています。
- 日本には四季があります。四季折々の旬の食材が豊富です。日本の家庭料理は、多くの旬の食材を使ってバランスよく一汁三菜の献立に整えます。この、いわゆる“日本型食生活”は、世界に冠たる長寿の国を作り上げました。日本のすばらしい家庭料理は、かつては祖母、母、子へと受け継がれていました。しかし、社会構造の変化によりこの伝承が家庭から失われて久しくなります。そこでベターホーム協会が、家庭や学校に変わって日本の家庭料理の伝承を行いましょうと、意欲と使命感をもって実行しています。
- 食と栄養の知識、食材の選び方や保存の仕方など実生活に役立つ知恵、料理の技術、美しい盛りつけのセンス、食の作法、そして洗剤の使い方や油の捨て方など台所で実行できる環境への対応など、6つの食の総合指導を行っています。
- きんぴらごぼうを作る時、なぜごぼうを切るそばから水にさらすのか、米をとぐ時、なぜ最初の一杯の水はすぐ捨てるのかなど、調理の“なぜ”には、常に科学的な理由があります。ベターホームのお料理教室では、料理の作り方だけでなく、“なぜそうするのか”をきちんと説明します。“なぜ” がわかると、そうか、そういうわけなのかと納得し、その技術が生涯しっかり身につくからです。
- 長い間、料理を作ることは女性の役割で、男性は料理はしなくていいもの、という風潮がありました。しかし、食の知識を身につけ、料理を作ることは、健康で心豊かに生きる、人間としての基本です。そこで、1991年から、料理初心者の男性のための料理教室を開催し、特に定年後の男性の生活自立支援に力を入れています。
- ベターホームのお料理教室は、いわゆる若い女性だけでなく、老若男女、生涯にわたって参加でき、多くの人々の人生において「良き暮らしの伴走者」となる努力をしています。
- 食料の6割を輸入に頼っている日本。しかし、食料の3割を食べることなく、捨てています。ベターホーム協会は創立以来、料理教室や本の出版を通して、食べものを大切にする心や食文化を伝えています。食べものを捨てずに使い切る方法や保存方法など、日々の暮らしに役立つ技術や知識、知恵を具体的に指導します。